PHPとHTMLの違いは複数あるが、動的な性質をもっているかどうかが大きな違いとして挙げられる。PHPは非常に広い分野で活躍し、WEB開発を得意としているプログラミング言語だ。アクセス時の状況に柔軟に対応できる動的な性質をもっている。ウェブページでユーザーが入力した値によってプログラムを実行し、ページの表示内容を柔軟に変化させる。
1994年に生まれ、多くのWEB開発の現場で使用されてきたことからサンプルコードなどの情報を入手しやすく、学習環境を整えやすい点も大きなメリットだ。
HTMLは「HyperText Markup Language」の略称でプログラミング言語ではなく、ウェブページ内に文章や画像、動画などを埋め込むことができる言語である。固定された内容をウェブページに表示する静的な性質をもっており、インターネット上の多くのウェブページで使用されている。HTMLだけでは動的にウェブページの表示内容を変化させることはできないが、文章や画像、動画などのレイアウト部分に大きく貢献しているウェブページの根幹部分を形成する重要な言語だ。
それぞれが担当している部分を大まかに分けると、ウェブページのユーザーからは見えない部分を構成するのがPHPである。一方、外観などのユーザーから見えるデザイン部分を構成しているのがHTMLだ。
どちらが優れているというわけではなくそれぞれに長所がある言語であり、ともに広い分野で使用されている。静的な性質をもつHTMLでも、PHPのプログラムを埋め込むことで、動的にウェブページの表示内容を変化させることも可能だ。